浦野会長受賞報告


第6回ヘルシーソサエティ賞受賞 集合写真



浦野会長「ヘルシー・ソサエティ賞」を受賞

 

 浦野 シマ名誉会長が第6回「ヘルシー・ソサエティ賞」を受賞されました。この賞はより明るい今日と、よりよい明日に向けて、健全な社会と地域社会、そして国民のクオリティ オブ ライフの向上に貢献した方々を称える目的で、日本看護協会とジョンソン・エンド・ジョンソン グループによって平成16年に創設されました。
 会長はこの中のチャリティーや、国民の福祉を向上させる活動、もしくは地域福祉の向上や市民としての活動等に於いて指導的役割りを果たし、多大な貢献をされた方に贈られるボランティア部門での国内で推薦されてこの度の受賞となりました。
 戦前から1970年にかけての看護師としての数々の活動で精神科看護の基礎を築き、勇退後は自宅を解放し現在の「ギャロップ」と「わかまつ共同作業所」の原点となる施設を開設したことを称えての受賞です。
 授賞式の前に転んだり、体調を崩したりと心配でしたが、当日はドレスアップし帝国ホテルからの迎えの車で14時過ぎ施設を出発しました。ホテルの豪華な控え室ですぐにカクテルパーティ。会長のもとに様々な方が挨拶に、会場がざわついて、耳の遠い会長の通訳と海外の方の通訳とで話が上手く通たわらなかった時には会長はすぐに手を差し伸べて握手、素晴らしいコミュニケーション能力の発揮でした。パーティの後、休憩がありいよいよ授賞式!定刻よりも遅れて到着の鳩山元総理御夫妻に対して、会長が「よかった、よかったよ~」といつもの調子で声を掛けて、会場は笑いに包まれました。
 シマ会長は受賞の辞で「精神に障害を持った方たちが、もっと過ごしやすくなることを願っている、これからもずっと精神障害者と共に歩んで行きます」と話しました。食事の最中には鳩山元首相に直接、サインした自叙伝を渡し「精神障害者をよろしく頼みます」など会話し、六本木男性合唱団の美声、幸夫人、細川元総理夫人のエーデルワイスを聞きながら楽しく過ごし10時近くの閉宴となりました。

 

近藤 優子

 


 

幸運に恵まれたことの喜び

 

 去る2月24日はからずも帝国ホテルに於いて平成21年度第6回ヘルシー・ソサエティ賞を授賞する事になりました。松沢病院の岡崎祐士院長先生の推薦による受賞で、本当に光栄の事と感謝でいっぱいでございます。
当日は院長先生、総婦長さん、友人等に付き添われて会場に入りました。主催者その他の大勢の方々のお集りで、大きな会なのでビックリ致しました。過去にも色々な会場に出席しましたがこの会の様に立派な方々がお集りになる会は初めてでした。
 元内閣総理大臣鳩山由紀夫先生も御出席になりお祝辞をいただきました。先生は御丁寧に受賞者一人々に御挨拶を下さり、私も直接お言葉を頂き、丁寧に握手も固く頂きました。本当に身にあまる光栄でした。二度とこのような晴れがましい会に出席する事は無いだろうと、ただ感激でいっぱいでした。
 何と言う幸運に恵まれた事か、九十七才の高齢にもかかわらず立派な賞を頂戴した事はただ々、幸運に恵まれた事に心の喜びは身に一杯あふれました。記念品は立派なガラス製品と額入りの表彰状でした。今は喫茶店に掲げております。

 

浦野 シマ

 

 

浦野シマ情報

 

1913年 東京府北多摩郡多摩村(現:府中市)にて出生
1933年 都立松沢病院 看護婦養成所入所
1933年 同病院勤務
1976年 同病院退職

1985年 わかまつ共同作業所設立
1992年 第1回若月賞受賞
2010年 第6回ヘルシー・ソサエティ賞受賞

 

著書

 『東京都立松沢病院100年史』
 『石橋ハヤ女史の軌跡』
 『日本精神科看護史』
 『精神科看護の道77年』 など